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Research / 2026-08-15

いい議事録とは何か

議事録の良し悪しは、書き手の要約力では決まらない。その場にいなかった人が、読んだだけで正しく次の一手を打てるか——判定基準はこれ一つ。だから「会議で何が言われたか」を上手に縮めても、いい議事録にはならない。必要なのは要約ではなく、決まったこと・動くこと・まだ決まっていないことへの仕分けである。

10分 : 数時間
決定の理由を書き残すコストと、記録がないまま同じ議論を再演するコストの比 Planemonday
0.7–1.5%
与えた文書に基づく要約でのLLMの誤り率(2025)。議事録はAIが比較的得意な領域 BenchmarksBrinsa 2025
−40〜71%
出力に根拠の参照を強制したときのハルシネーション減少幅 BenchmarksGoTranscript

本文中の 出典名 は、その記述の根拠になった文書へのリンク(別タブで開く)。チップが付いていない記述は、複数の出典を突き合わせた本レポート側の整理・解釈である。全出典の一覧は末尾

01

議事録がやる仕事は、3つしかない

この3つを満たしていれば、体裁がどうであれいい議事録である。逆に、どれだけ丁寧に会話を再現しても、この3つが欠けていれば議事録として機能しない。

JOB 1

決まったことを、確定させる

「決まった気がする」を「決まった」に変える。文言・条件・決めた人まで固定して、後から解釈が割れない状態にする。

JOB 2

やることを、人と期限に紐づける

会議の出力は文書ではなく行動である。誰が・何を・いつまでに・何をもって完了かが揃って初めてアクションになる。

JOB 3

決まらなかったことを、残す

未決・論点・見送った案を残さないと、数か月後に同じ議論をゼロからやり直す。ここが最も落ちやすく、最も高くつく。

NOT A JOB

会話を再現すること

誰が何を言ったかの再現は目的ではない。むしろ意思決定の質を下げる(→ 原則1)。文字起こしがすでにその役目を持っている。

02

7つの原理原則

会議の種類を問わず効く原則。後半のプロンプトは、すべてこの7つを機械的に守らせるための翻訳になっている。

1

記録するのは「言われたこと」ではなく「行われたこと」

WHAT
議事録は議事の再生装置ではなく、組織としての行為の公式記録。発言ではなく、決定・承認・付託を書く。
WHY
「誰が何を言ったか」を残すと焦点が人に移り、参加者は本音を言わなくなる。議論は目的ではなく手段である。
破ると
「それは私が言っていない」の訂正合戦に時間を食う。発言記録が対外的な証拠として不利に働くこともある。
2

読み手は3人いる — 欠席者・実行者・半年後の他人

WHAT
出席者に向けて書かない。出席者は読まなくても分かる。書く相手は「出ていない人」「動く人」「後から経緯を調べる人」。
WHY
この3人が読める文章は、必然的に主語・固有名詞・前提が補われた文章になる。
破ると
「あれ」「例の件」「いい感じに進める」が残り、書いた本人以外に読めない文書になる。
3

結論が先、経緯は後

WHAT
冒頭に決定事項とアクションを集約する。議題ごとの末尾に散らさない。時系列ではなく議題別・種別に並べる。
WHY
読み手の関心は「自分は何をすればいいか」。冒頭30秒でそこに到達できるかが実際に読まれるかを決める。
破ると
最後まで読まないと結論に辿り着かない。結果、誰も最後まで読まない。
4

決定には「なぜ」と「見送った案」を添える

WHAT
決定内容だけでなく、根拠・検討した選択肢・不採用の理由をセットで残す。決定ログの標準フィールドと同じ構造。
WHY
理由が風化すると、決着済みの論点が再燃する。書くのに10分、再議論には数時間かかる。
破ると
同じ案が四半期ごとに再提案される。新メンバーが入るたびに議論が最初から巻き戻る。
5

Who / What / When / 完了条件が揃って初めてアクション

WHAT
動詞で始め、担当を個人名で書き、期限を日付で書き、何をもって完了とするかを書く。「検討する」は禁止語。
WHY
担当がチーム名だと誰も自分ごとにしない。期限が「今週中」だと期限として機能しない。
破ると
次回の会議が、前回と同じ議題の再演になる。
6

決まらなかったことこそ書く

WHAT
未決・意見の割れ・持ち帰り・条件付き合意を独立した欄で残す。「いつ・誰が決めるか」まで書いて初めて未決の記録になる。
WHY
要約は「決まったこと」に引き寄せられる性質があり、宙に浮いた論点が真っ先に消える。
破ると
条件付き合意が無条件の決定として伝わり、後で「そんな話ではなかった」になる。
7

鮮度が価値 — 会議中に骨格、当日中に配布

WHAT
決定とアクションはその場で読み上げて合意を取る。整形は後でよいが、確定作業は会議を閉じる前に終える。
WHY
記憶が新しいうちに配ると訂正が入る。翌週に出すと誰も直さず、間違ったまま公式記録になる。
破ると
勢いが失われ、アクションが着手されないまま次の会議を迎える。

この構造は、日本の会社法も採っている

取締役会議事録の法定記載事項は「議事の経過の要領及びその結果」(会社法369条3項・会社法施行規則101条3項)。経過は要約でよいが、結果は落とせない。発言についても記載義務があるのは「意見又は発言の概要」にとどまる。逐語ではなく、要領と結果——法定文書でも設計思想は同じである。

Governance Cloud KEIYAKU-WATCH マネーフォワード
03

いい議事録は、5つの箱に仕分けられている

「要約する」ではなく「仕分ける」。この5分類が、そのまま出力スキーマになり、そのままAIへの指示になる。右端の列は、AIに任せたときに最も壊れやすい箇所。

区分何を書くか必須項目落とすと起きることAIが間違えやすい点
決定事項
iBabs Umbrex
この会議で確定したこと。言い切りの形で書く 内容 / 理由 / 決定者・承認者 / 根拠の時刻 「決まったつもり」の齟齬。数か月後に同じ論点が再燃 条件付き合意を無条件の決定に圧縮する。検討中の案を決定に昇格させる サイバーレコード テックエイド
アクション
Convene Wrike
会議後に人が動くこと。動詞で始める やること / 担当(個人名) / 期限(日付) / 完了の定義 誰も動かない。次回が同じ議題の再演になる 文脈から担当者・期限を推測して埋める。「検討する」で終える Granola テックエイド
未決・論点
Plane GoTranscript
決まらなかったこと、意見が割れたこと、持ち帰り 論点 / 現状 / 誰がいつ決めるか 宙に浮いたまま忘れられ、後日ゼロから議論し直す そもそも出力しない。要約の過程で最初に消える情報 Granola
前提・共有事実
monday
決定の背景として共有された数値・状況・制約 事実 / 出所(資料名・発言者) 半年後に決定の理由が読めなくなる 数値・金額・日付・固有名詞の聞き違い。意味が変わる誤りになる サイバーレコード LINE WORKS
見送った案
Plane monday
検討したが採らなかった選択肢と、その理由 案 / 不採用の理由 同じ案が繰り返し再提案される 明示的に指示しない限り出力しない。「採用されなかった=不要」と判断する
(本レポートの推論。直接の出典なし)
04

同じ会議、違う議事録

原則を具体的な文面に落とすとこうなる。左が実際によく見る書き方、右が原則を満たした書き方。例文自体は本レポートで作成したもので、各組の「差」の根拠を出典で示す。

① 決定の書き方

ありがち

新機能のリリース時期について意見交換した。9月がよいのではという意見が出た。

こう書く

【決定】 v2.0 のリリース日を 2026-09-30 とする。
理由: 8月末の大型案件と実装工数が競合するため。
決定者: 田中(PO) 根拠: [00:12:40]

差: 「意見が出た」は何も確定していない。読み手は次の行動を取れず、後日「決まっていたはず」と食い違う。決定は言い切り、理由と決定者をセットにする。 Otolio iBabs

② アクションの書き方

ありがち

認証まわりの負荷について、引き続き検討する。

こう書く

佐藤が 2026-08-22 までに認証APIの負荷試験を実施し、#dev-auth に結果を投稿する。
完了の定義: 同時1,000接続時の p95 レイテンシを数値で提示する。

差: 「検討する」には主語も締切も完了条件もない。誰も動かないまま次回を迎える定型句。動詞・個人名・日付・完了条件の4点を必ず埋める。 Convene Otolio Wrike

③ 条件付きの合意

ありがち

Bベンダーに発注することになった。

こう書く

【条件付き決定】 Bベンダーの見積が 300万円以下であれば発注する。
超過した場合は発注せず、次回この場で再判断する。
見積回答期限: 2026-08-25

差: AIが最もやりがちな圧縮がこれ。条件が落ちると「決まった」と読まれ、後で確実に揉める。条件・例外・期限は決定文の一部として書く。 サイバーレコード テックエイド

④ 議論の残し方

ありがち

田中「それは厳しいと思う」/鈴木「やってみないと分からない」/田中「でも前回も同じことを言って…」

こう書く

スケジュール前倒しについて、既存案件との工数競合を理由とする慎重論と、小さく試してから判断すべきという意見が出た。結論は次回に持ち越し。

差: 逐語は焦点を「誰が言ったか」に移し、発言を萎縮させる。議論は個人に帰属させない要約で残す。帰属を書くのは、決定・承認・担当のときだけ。 Jurassic Parl. RONR Slaughter

⑤ 決まらなかったこと

ありがち

(記載なし。決まらなかったので書くことがない)

こう書く

【未決】 料金改定の適用開始日。9/1 案と 10/1 案で意見が分かれた。
山田が両案の売上影響試算を用意し、次回(8/22)に決定する。

差: 未決を書かないと論点そのものが消える。「誰が・いつ決めるか」まで書けば、未決も一種のアクションとして追跡できる。 Plane GoTranscript
05

チーム定例と意思決定会議では、重心が違う

原則は共通でも、どこに紙面と厳密さを割くかは変わる。AIへの指示を分けるべきなのもこの軸。この表自体は各出典を突き合わせた本レポートの整理で、行ごとに根拠を示す。

観点チーム定例・進捗共有意思決定会議・承認の場
議事録の主目的状態の同期と、滞留の早期発見 GitLab 決定の確定と、根拠の保全 Jurassic Parl. 会社法
最重要ブロックアクション(前回分の消化状況を含む) GitLab Wrike 決定事項 + 見送った案 + 反対意見の扱い monday
分量の目安1画面。読むのに1分 iBabs 決定1件につき、根拠まで数行かけてよい Plane
前回との接続前回アクションの done / 継続を必ず冒頭に置く GitLab 過去の決定を上書きする場合、どの決定を差し替えたか明記する monday
議論の要約ほぼ不要。残す論点だけ 必要。ただし個人に帰属させない「要領」として Jurassic Parl. 会社法
保存の期待直近数回が追えれば十分 検索可能な形で恒久保存(決定ログとして蓄積) Plane 会社法
AIへの指示の重心アクション抽出 担当・期限・完了条件の網羅性 Granola 決定の厳密さ 文言・条件・承認者・不採用理由 GoTranscript
06

AI に書かせる — 「文字起こしを貼って要約して」では届かない理由

議事録はAIにとって比較的得意な仕事だが、素朴に頼むと必ず同じ3つの壊れ方をする。プロンプトはこの3つを潰すために書く。

A

すべてを等価に扱う

症状
決定も雑談も同じ重みで要約に混ざる。「全部を捉えて、何も決めない」出力になる。
対策
「要約せよ」ではなく「5つの箱に仕分けよ」と指示する。出力スキーマを先に固定し、AIに分類作業をさせる。
B

文脈を補完してしまう

症状
言いよどみや条件付きの合意を、きれいな断定文に整えてしまう。「A案でいこうか、見積次第だけど」が「A案に決定」になる。
対策
各行に根拠の時刻または短い引用を必須にする。書けない行は書けない、という制約を作る。
C

固有名詞と数字を取り違える

症状
似た名前の別人に担当が割り当たる。金額・日付・件数が微妙にずれる。誤字ではなく意味が変わる誤り。
対策
数値・氏名は文字起こしの表記をそのまま使うよう指示し、人間の最終チェックを数値と氏名に集中させる。

空欄を許すことが、いちばん効く安全装置

担当者や期限が文字起こしから特定できないとき、AIは黙って埋めようとする。ここで「わからないものは TBD と書き、要確認リストに理由付きで挙げよ」と明示すると、捏造が「宿題」に変わる。不確実性を出力の一部として扱えることが、AI議事録の品質を最も左右する。

GoTranscript Benchmarks Granola

プロンプトに入れるべき7要素

要素何を書くか効く理由根拠
1. 役割と読み手議事録担当として、欠席者と半年後の他人に向けて書く文体と粒度が一撃で決まる。主語や前提の補完が自然に起きる Claap GitLab
2. 入力の定義文字起こし / アジェンダ / 前回議事録を明示的に渡すアジェンダがあると論点の取りこぼしが減り、前回分があるとアクションの継続が追える GitLab ScreenApp
3. 出力スキーマ見出し・表の列・行の形式まで固定する毎回同じ形になり、比較・検索・自動処理ができる。人の確認も速い GoTranscript Claap
4. 仕分けルール決定 / アクション / 未決 の判定基準を言語化する「要約」から「分類」へタスクを変える。AIの判断がぶれなくなる Granola Umbrex
5. 禁止事項推測禁止・逐語転記禁止・空欄の穴埋め禁止失敗モードA〜Cを直接封じる サイバーレコード Jurassic Parl.
6. 不確実性の扱い不明は TBD、理由付きで「要確認」へ回す捏造を宿題に変換する。人の確認対象がリスト化される GoTranscript
7. 根拠の付与各行に時刻 [hh:mm:ss] または短い引用を必須にする検証可能性が担保され、誤りの発見が数秒で済む。ハルシネーション自体も減る GoTranscript Benchmarks
07

そのまま使えるプロンプト

上の7要素をすべて盛り込んだ実物。【 】の部分を差し替えて使う。チームで同じものを共有すると、出力の形が揃って比較できるようになる。

base — 汎用(社内会議)
あなたは社内会議の議事録担当です。読み手は「会議に出ていない関係者」と
「半年後にこの決定の経緯を調べる人」です。出席者向けには書かないでください。

# 入力
- 文字起こし: 【ここに文字起こしを貼る。話者ラベルとタイムコード付きが望ましい】
- アジェンダ / 事前資料: 【あれば貼る。なければ「なし」】
- 前回の議事録: 【あれば貼る。なければ「なし」】

# あなたの仕事
文字起こしを要約するのではなく、次の5種類に「仕分け」してください。
1. 決定事項     … この会議で確定したこと
2. アクション   … 会議後に誰かが動くこと
3. 未決・論点   … 決まらなかったこと、意見が割れたこと、持ち帰り
4. 前提・共有事実 … 決定の背景として共有された情報・数値・制約
5. 見送った案   … 検討したが採らなかった選択肢と、その理由

# 出力フォーマット

## サマリ
3行以内。何が決まり、次に何が動くか。

## 決定事項
表: | # | 決定内容 | 理由・根拠 | 決定者/承認者 | 根拠 |
- 決定内容は「〜する」と言い切る。「〜する方向で進める」は使わない。
- 条件が付く場合は「【条件】を満たせば〜する。満たさない場合は〜」と条件と例外を書く。

## アクション
表: | # | やること | 担当(氏名) | 期限(YYYY-MM-DD) | 完了の定義 | 根拠 |
- 動詞で始める(作成する / 確認する / 送付する / 実施する)。
- 「検討する」「対応する」は禁止。何をもって完了とするかを「完了の定義」に書く。

## 未決・次に決めること
表: | # | 論点 | 現在の状況 | 誰が・いつ決めるか | 根拠 |

## 前提・共有された事実
箇条書き。数値・日付・固有名詞は文字起こしの表記をそのまま使う。

## 見送った案
箇条書き。「案 — 見送った理由」の形式。言及がなければ「なし」と書く。

## 要確認
箇条書き。TBD にした項目を、理由とともにすべてここに集める。

# ルール
- 文字起こしに書かれていないことは書かない。推測・補完・一般論の追加は禁止。
- 決定事項・アクション・未決の各行には、根拠となった発言の時刻 [hh:mm:ss] を必ず付ける。
  タイムコードがない場合は、その発言を20字以内で引用する。
- 担当者・期限・数値が文字起こしから特定できないときは、埋めずに「TBD」と書き、
  「要確認」に『◯◯の担当者が特定できない』のように理由付きで挙げる。
- 「〜だと思う」「〜かもしれない」「〜の方向で」は決定事項にしない。未決・論点に入れる。
- 条件付き・仮の合意を、無条件の決定として書かない。条件は決定文の一部として残す。
- 発言の逐語転記はしない。ただし決定の文言・数値・固有名詞は言い換えない。
- 誰が言ったかは、決定・承認・担当の帰属に必要な場合だけ書く。それ以外は個人に紐づけない。
- 挨拶・雑談・脱線は落とす。
- 出力は日本語。常体(だ・である)、1文1情報。
各行の根拠 → 役割設定 Claap / 5分類への仕分け Granola / 出力スキーマ固定・タイムコード引用・TBDルール GoTranscript / 動詞始まり・担当・期限・完了条件 Convene Otolio / 逐語禁止・個人に帰属させない Jurassic Parl. / 推測・補完の禁止 サイバーレコード
add-on — 意思決定会議・承認の場に足すブロック
# 追加ルール(意思決定会議)
- 決定事項ごとに、次を必ず埋める。
  - 適用範囲: 何に適用され、何には適用されないか
  - 検討した選択肢: 採用・不採用の理由をそれぞれ一行で
  - 見直し条件: 何が起きたらこの決定を再検討するか
  - 反対・懸念: 出ていた場合はその内容と、それに対する結論
- 「決定」と「合意した雰囲気」を区別する。決裁者の明示的な承認発言が確認できない項目は
  決定事項に入れず、未決に『承認者の明示的な合意が確認できない』と書く。
- 過去の決定を変更する場合は、どの決定を差し替えたのかを決定内容の中に明記する。
各行の根拠 → 検討した選択肢・見直し条件 monday Plane / 反対意見の扱い・帰属 会社法 / 「決定」と「雰囲気」の区別 サイバーレコード
add-on — チーム定例に足すブロック
# 追加ルール(定例・進捗共有)
- 出力の先頭に「前回アクションの状況」を置く。前回議事録の各アクションを
  完了 / 継続 / 中止 に分類し、継続のものは新しい期限を書く(不明なら TBD)。
- 決定事項がない回は、決定事項の欄に「なし」と書く。無理に決定を作らない。
- 全体で 1 画面に収まる分量にする。議論の要約は、次に判断が必要な論点だけに絞る。
- 進捗の遅れが述べられた項目は、未決・論点に「ブロッカー」として挙げる。
各行の根拠 → 前回アクションの状態管理 GitLab / 分量と可読性 iBabs / 無理に決定を作らない(TBD 許容) GoTranscript
08

配る前に、人が見る8項目

AIの下書きを検証なしで配らない。逆に言えば、人の仕事はここだけに絞れる。上から順に、誤ると被害が大きい順。各項目のチップは、その確認が必要だと指摘している文書。

0 / 8
09

明日から変えるなら、この3つ

会議を閉じる前に読み上げる

決定とアクションだけをその場で声に出し、担当と期限を確認する。AIの下書きの品質は、この30秒で決まる。文字起こしに明示的な確定発言が残るため、AIが推測する余地がなくなる。

プロンプトを一本に固定する

毎回書き直さない。上のベースをチームの共有物として置き、会議種別ごとの add-on だけ足す。出力の形が揃うと、確認が「読む」から「見比べる」に変わる。

未決欄を空にしない

「未決なし」で終わる会議はほとんどない。書く欄があるだけで、宙に浮いた論点が拾われる。ここが決定ログの入口になり、半年後の再議論を防ぐ。

出典一覧

本文中のチップはすべてここに対応する。カッコ内は、本レポートがその文書から取った内容。

  1. Jurassic Parl.Jurassic Parliament — Meeting minutes record what is DONE, not what is SAID(議事録の3タイプ / 詳細議事録が推奨されない4つの理由 / 個人に帰属させない要約)
  2. RONRRobert's Rules of Order Online — Officers and the Minutes(議事録は行われたことの記録であるという原典側の規定)
  3. SlaughterJim Slaughter — Minutes Based on Robert's Rules of Order Newly Revised (PDF)(議論の詳細記録が最も多い誤りである点)
  4. GitLabGitLab Handbook — All-Remote Meetings(No agenda, no attenda / ノートは非同期のため / TODO・DONE タグ / 録画は12時間以内)
  5. GitLab LiveDocGitLab Handbook — Live Doc Meetings(アジェンダを live doc として運用する形式)
  6. GranolaGranola — How to use AI to record meeting minutes: a 2026 workflow(capture everything, decide nothing / 3段ワークフロー / 失敗パターンと対策 / メモと議事録の区別)
  7. GoTranscriptGoTranscript — Minutes Prompt Library: standard prompts with timecode citations(タイムコード引用の必須化 / TBD ルール / 出力スキーマ / 高リスク項目の抜き取り検証)
  8. iBabsiBabs — 16 Meeting Minutes Best Practices(決定は根拠とセット / 視覚的な分離 / 早く配る)
  9. WrikeWrike — Meeting minutes template: guide with examples and action items(アクションと担当・期限の紐づけ)
  10. UmbrexUmbrex — Capturing Action Items and Decisions(議事録の主眼は決定とアクション)
  11. ConveneConvene — How to Write Effective Action Items(動詞で始める / authoritative and direct / 期限)
  12. PlanePlane — Decision log: what it is, why teams use it, and template(re-litigation の発生 / 記録10分 vs 再議論数時間 / オンボーディング)
  13. mondaymonday.com — Decision log: build a system for better decision tracking(decision log の標準フィールド)
  14. ClaapClaap — Best ChatGPT prompts for meeting notes(role-based prompting / 構造化出力の要求)
  15. ScreenAppScreenApp — ChatGPT prompts for meeting minutes(入力と出力の指定の型)
  16. テックエイドテックエイド — AI議事録をそのまま使うと危険な理由|PMが確認すべき5つの観点(担当者・期限の誤りが業務に与える影響)
  17. サイバーレコードサイバーレコード — 会議の議事録作成にAIを活用して効率化(決定事項の誤認 / 条件付き合意の無条件化 / 発言者の取り違え / 数値の誤り)
  18. LINE WORKSLINE WORKS — AI議事録の精度を左右するポイント(文字起こし精度の要因)
  19. OtolioOtolio(旧スマート書記) — 議事録の書き方|会議別テンプレートとNG/OK例(断言形で書く / 主語の補完 / 決定事項を冒頭に集約 / 曖昧表現の排除)
  20. 議事録総研議事録総合研究所 — 会議中に完成させ、決定事項とToDoを明確にするコツ(会議中に完成させる / 議題別の構成)
  21. 会社法Governance Cloud — 取締役会議事録の作り方 完全ガイドKEIYAKU-WATCH — 取締役会議事録とはマネーフォワード — 取締役会議事録の記載事項(会社法369条3項 / 会社法施行規則101条3項の逐条解説)
  22. BenchmarksAI Hallucination Rates & BenchmarksMarkus Brinsa — Hallucination Rates in 2025(grounded summarization の誤り率 0.7–1.5% / 接地による 40–71% の削減 / human-in-the-loop の普及率。いずれも二次的な集計記事のため、参考値として扱う)
  23. 情報漏洩対策AI議事録の情報漏洩対策 完全ガイド(文字起こしを外部AIに渡す際の留意点)